入札がありました。
通常「入札」というと、公共工事などで複数の業者さんがお役所の管財課のお部屋に呼ばれ、この工事はナンボで請け負います、という札一枚を入れ、その場で一番安い業者さんに落札となります。
10分もかからずして、はい、めでたしめでたしとなるのですが、なんでそんなに台本どおりの金額で決まるのか疑問なところですが、それはさておき、安藤設計でも複数の業者さんに見積もりをお願いします。
しかし、比べるのは金額だけではありません。実際にクライアントと一緒に業者さんの施工した建物を見させてもらったり(それも工務店の設計なのか設計事務所によってなるものかによっても出来は違ってきますが)社長さんの家づくりに対する考え方を聞いたり、働いている大工さんの気性だったりそれらの総合評価をクライアントと話し合い決めさせてもらっています。
で、気にいれば、信頼関係が築ければ場合によっては結果的に金額の高いところにお願いする場合もあります。
高いか安いかも実際に見積もりの内容を見なくては真実は見えてこないものです。杉の木材ひとつとってもピンからキリまであります。
高いランクで見積もりを入れれば高くなりますし、反対に安物の材料で入れていけば当然安い見積もり金額になります。
また「自然素材の家」などと謳っていても集成材や外材ばかりだったりして、それでそこの業者さんの考え方がわかるというものです。
しかし、一般の建主さんにとっては見積書や建物を見てそこまでは見抜けません。そこで登場するのが、設計事務所なんですが、この設計事務所も工務店から委託を受けた方だと、工務店にとって不利益なことは言えないので、あまり意味がありません。
どこの業者さんにも属さない、住まい手の立場にたった設計業務を行うフリーアーキテクトでないといけません。
そのために設計監理料というものも発生しますが、今までの経験上、工事金額の相見積もりを取って、比べて抑えていけば設計料ぐらいの差は出てしまいます。図面が2.3枚しか無い設計施工でやるのと同じ金額で建築家を入れられるのならこの方がずっとお得と思うのですがいかがでしょうか。